第1部 
第5章  田淵ダイエー、苦悩のシーズン

 よくもまあ、こんなに負けられるものだと感心する。この年のホークスは、いいところはひとつもなかった。成績を見てもらえば皆さんも納得されるだろうが、その成績とは、41勝85敗4分で2リーグ分裂後のチーム最少白星、チームシーズン最低勝率、最多負け数、パ・リーグシーズン勝利数ワースト3位と良くない記録ずくめのシーズンだった。唯一1年目、2年目と順調だったのが観客動員数で、この年は前年を上回る134万6千人であった。博多のファンは、ライオンズを失った経験からか負けても負けても応援し続けていた。

 またこの年、実に13年ぶりに平和台球場でオールスターゲームが行われた。しかし、先に述べたとおり成績不振のためオールスターに選ばれるホークスの選手はなく、唯一出場したのがドラさんこと山本和範選手だったが、出塁すると2盗、3盗と孤軍奮闘しファンを喜ばせてくれたことが印象に残っている。

 余談だが、2002年の開幕投手田之上慶三郎投手はこの年のドラフト外入団で、今やホークスの中心選手となった大道選手の第1号ホームランもこの年である。

 

 

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